子供に習い事をさせるにあたり、比較検討する時期として最も多いのは、子供に集中力が付き、一人でも受講できる目安となる4・5歳と言われています。では実際に習い事を始めるにあたり、この時期何を習わせるのか悩まれている親御さんも多いと思いますが、ここでは中でも人気の高い習い事として英語を検討している方へ、幼児期の英語教育の必要性についてメリトやデメリットを交えながら紹介します。
幼児期の習い事として英語が人気の背景

自分は英語を話せないけど、子供にはグローバルな視野で物事を考えてほしい!将来は日本のみならず、世界で活躍できる人材に育てたい。と考えている親御さんも多くいると思います。来年(2020年)より小学校の英語教育も3年生よりスタートすることが決定しており、小学校入学前に英語への抵抗力をつけたいと考えている親御さんも少なくないでしょう。
情報サイト「いこーよ」を運営する、アクトインディ株式会社が行った「子供の習い事」に関するアンケート調査結果によると、人気の習い事第3位に「英語」がランクインしています。スタート時期は様々ではありますが、英語教育の必要性が高まっている傾向にあるということは言うまでもありません。
ここでは、特に小学生未満の幼児期に英語教育をスタートさせたいと考えている方が、一度は考えるであろう「こんなに小さなうちから英語教育って本当に必要なの?」という幼児期の英語教育の必要性について紹介します。
「子供の習い事」に関するアンケート調査
参考 https://iko-yo.net/articles/4466
そもそも英語教育は幼児期に必要?

英語教育を比較検討していく中で、本当にこの時期(4歳)から必要なのか?という壁は誰しもに訪れることだと思います。これついては賛否両論あり、 4歳の息子に英語を習わせるか比較検討した際、本当に必要があるのか私自身も何を信じて良いのか悩みました。一般的に言われている必要だと言われる意見と必要ないという意見について見ていきましょう。
幼児期からの英語教育は必要!
- 言葉の吸収力の高い幼児期にこそ学ぶべき
- 発音が良くなる
- 将来のためにも英語に興味関心を持たせるのは早いほうが良い
幼児期からの英語教育は必要!
- 小さなうちから勉強させるのは可愛そう
- まずは日本語が大事
- 英語よりも先に知らなくてならないことはたくさんある
- やる気になれば何歳からでも習得は可能
幼児期に英語教育を早く始めるメリットデメリット

結論から言うと、幼児期の英語教育が必要か不要かの議論については、すぐその場で結論が出るものではありません。本当に必要かどうかということについては、まずは客観的に幼児期の英語教育についてメリットデメリットを見て、判断することが必要です。以下幼児期から英語教育を受けさせる上での、メリットとデメリットについてまとめています。
メリット

外国人に抵抗がなくなる
子供って外人さん見ると泣いたり怯えたりすることありませんか?特に有色人種の方を見たりすると、怖くなるようですね。日本に住んでいると(特に地方など)外国人の方自体を見かけることが、あまり多くありません。外国人の方が集まるような場所へ出向けば別なのかもしれませんが、基本生活圏内で外国人との関わりが頻繁にあるということは少ないです。英語を習わせることで、そのスクールにネイティブの先生がいたりすると、自然と外国人の方とコミュニケーションを小さな頃から取る機会が生まれます。すると自然と恐怖感や珍しさという意識はなくなり、子供も自然に受け入れることができ、将来的にもその意識は残ります。その影響は後々ビジネスやプライベートで触れ合う外国人へも抵抗感無く、受け入れることへと繋がると考えられます。
異文化に触れることができる
日本以外の国の文化に小さな頃から触れることは、子供にとって良い影響を与えると考えられます。日本という国意外にも多くの文化が存在し、そこで暮らす人にとっては、日本の文化が当たり前ではないということを子供ながらに意識することができます。
英語耳・英語脳が身につく
よく聞く「英語耳」と「英語脳」ですが、身につくとはどういう事なのでしょうか?
「英語耳」に関しては、英語が持つ周波数を聞き取れる耳のことを指します。 日本語と英語では周波数が大きく違うと言われており、日本語は150~1,500Hzに対して、英語は2,000~12,000Hzだとされています。日本語の周波数に慣れてしまうと、英語の周波数は雑音として認識してしまうため、小さい頃から英語を聞くことにより、そのリスクを減らすことができます。
「英語脳」とは、英語を話す時には英語で考える脳の仕組みのことを指します。日本語で話す時には頭で考えるときも日本語ですが、英語を話す時に多くの日本人は、日本語で考え英語を発する変換作業をしています。英語脳が身につくと、英語を英語で理解するため、躊躇すること無く英語のフレーズが出てくるようになります。この英語を英語で理解するということが、大人になってからよりも、幼児期からのほうが適していると言われています。
発音がよくなる
これは英語耳でもお伝えしましたが、日本語と英語では周波数が大きく違います。言語の習得には臨界期と呼ばれる限られた期間があります。この期間から遅れれば遅れただけ、第2言語としての英語の習得が難しくなると言われており、発音の聞き分けにおいても、早くから日本語と違う周波数である英語を聞かせることが、重要になることは言うまでもありません。
デメリット

英語が嫌いになってしまうリスクがある
幸か不幸か日本で暮らしていく中で、英語を使わないでいようと思えば、使う必要性はあまりありません。行きていくために英語が必要のない状況の中で、英語を習得するために、幼少期から強要してしまうことで英語が嫌いになってしまう可能性があります。
日本語習得に影響を及ぼす可能性も
英語教育に力を入れるあまり、日本語教育が疎かになってしまう可能性が考えられます。こちらは主にバイリンガル教育において言えることかも知れませんが、言葉の発達と倫理的思考は切っても切り離せない関係にあります。英語教育に熱が入りすぎるあまり、母国語(日本語)の習得が疎かになり、英語も日本語も中途半端になってしまうリスクもあります。
まとめ
そもそも英語教育は幼児期から必要なのか?という問に対する答えは今すぐに出るものではありません。教育を与えてみて初めて見えて来る事のほうが大きいのが現実です。今現在お子さんのやる気や興味関心が英語にあるということが事実なのであれば、まずは、今回紹介させていただいたメリットやデメリットを踏まえた上で、子供の状況と親の気持ちを照らし合わせながら、習わせるかどうか判断することをおすすめします。
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